コンセプトについて
"Original Evidence" ---- それは ---- 「根源的証」について、作品制作をしている。テーマは生命的、身体的なもの、あるいは、精神的、文化的なものであったり、その時、その折々、自分の心に強く、率直に響いてくるものを選択する。
できる限り、新鮮な精神、心に訴えかけてくるものを作品として構築、表現し、根底にある本質を見据えたいと考える。
私にとって作品とは、純粋な表現への追求であり、作家が作品と融合、あるいは、対峙し、私のテーマである「根源的証」を探ってゆく上で、いかに絵画化できるのか、ということに他ならない。つまりは、作家が作家としてありつづける所以であると確信している。
<手法について> 作品を制作する時、絵画を立ち上げてくる段階において、いかにして、透明感を保ちつつ、深い層、つまりは、絵画の深奥からの力を発することができるのだろうか。そのためには、色彩に完璧な透明感を保ちつつ、その段階ごとの描く行為の痕跡を効果的に遺す。 ---- 平面における透過する重層の痕跡を描くというコンセプト・・(中略)・・「色面」にも「線状痕」にも属さないオリジナルな筆跡をのこしている。平面の下から絶え間なく湧き上がってくる「透明性」の痕跡(※引用) ---- このコンセプトに限りなく近づくことができたと思う。
※引用:京都市美術館 尾崎眞人氏による選考企画個展テキスト(2002年)より
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