福市幸子展 2021.4.12 MON.─ 4.17 SAT. |
Original Evidence その夜、冴えたる天満月を礼賛する無数の MOON SPIRITS が、飛行する。厳かであり、清澄な空気が辺りを支配すると、MOON SPIRITS を従えた龍神が、小さな「かぐやのうつぼ舟」を懐に、香しいなよ竹の下へ舞い降りた。龍神は、新しい地上の「うつぼ舟」として、あの香しいなよ竹の下、人知れずかぐやを降ろす。 かぐやが潜んだ竹林は、幽玄をまとい、竹葉がそよぐ風音と、竹がゆれ打つ甲高い澄んだ音だけが響き香り立つ。 偶然を装った必然に魅せられた翁が、あのなよ竹の下に歩み寄ると、龍神は、なよ竹を輝かせ、翁に気付きを与える。ドラマは今、始まったばかり。かぐやが、再び、月へ帰るその日まで、龍神のやさしい眼差しが注がれる。 今は昔、竹取りの翁という者、ありけり。 |
GALLERY KOBAYASHI / コバヤシ画廊
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