この宇宙は、最初は何もなかったのでしょうか。
何もなかったとしたら(宇宙が存在しなければならない理由もないのに)、何の理由があって、この宇宙が存在することとなったのでしょうか。
また、何もなかったとしたら(物質や力や法則を生み出す素(もと)もないのに)、どうやれば、無から有を生み出すことができるのでしょうか。科学的な理解を超越しています。
それとも、最初から何か宇宙の素(もと)があったのでしょうか。もし、あったとしたら、いつからあったのしょうか。いつからかあったとしたら、やはり、最初はなかった、というとでしょうか。
時間はいつからあったのでしょうか。時間は動かないのでしょうか。
時間は最初からあったとしたら、その最初というのはいつなのでしょうか。
私たち人間には理解のできないことだらけです。おそらくは人間の英知では永遠に解くことはできないでしょう。
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しかしながら、今ここに、無限の時を経て、無限の広さの宇宙の中に、地球が存在し、「私」が生きています。これはなにごとよりも絶対確かな事実です。
宇宙空間が生まれたのは、ビックバンが起こった140億年ほど前よりも、ずっと前です。
生命が生まれた、36億年前に一つの細胞に、「私」の素も含まれていした。そして、延々と引き継がれて、今ここに「私」がいます。
科学や哲学が進んで、大勢の人間が、いくら時間を掛けて考えても、「無(何も無い、空間も無い、時間もない、あらゆる法則もない)」から「私」の存在への「つながり」を説明できるハズがありません。明日突然、太陽が消えてなくなる確率よりも、もっとありえない「奇跡」が起こったのです。
「奇跡」とそれを実現させた「不思議」の力を思わざるを得ません。