凡人の「私」は、
(1) まず、何もかも超越した力の存在を理解しなければなりません。
(2) その力によって、既に「私」は全ての苦悩から救済されているのですが、
(3) 「私」の、煩悩や欲求(註)が、これを心から「信じるきる」ことを妨げているのです。
(註)煩悩( =必要以上の過剰な欲望 )
欲求( =社会・組織・自分の中に潜む、意味のない迷信・常識意識 )
(4) 「私」は、おまじない(念仏)を称(とな)え、
これも、在るがままの自分の姿、自然な姿なのだ、と、少しずつ理解を進めます。
・・・ ・・・ ・・・ そして、これらを、繰り返しながら生きていくのです。
----------
超人的な人であれば、煩悩や欲求に振り回されることの無いようにするためにどうすればよいのかを書かれた経典、宗教学書、論文書、研究書や文献などを学習し、それにしたがった行動を起こせばよいのですが・・・。
「私」のような凡人は、
(1)救済は完了しているのです。にも関わらず
(2)煩悩や欲求のために、そのことを完全には感じ取ることが出来ない
中で、生きていくしかありません。
凡人の「私」は、そうした「私」自身を、否定するのではなく、あるがままの自分として受け入れ、おまじない(念仏)『これでいいのだ、これでいいのだ』と自分に言い聞かせながら、不器用に生きていきましょう。
そこに、難しい理屈を知っているのかどうか、は、何も関係がないのです。
コメント