おまじない(念仏)は、「心からの謝罪と感謝」の意思表示です。言葉にこめられた意味は、
<「謝罪」の意味:悪人である自覚不足>
今(今日、または昨日)まで、不安な気持ちでいっぱいで過ごしてきました。煩悩や欲求(註)の誘惑に振り回され、
・何もかも超越した力の存在を知り、
・その力によって、既に「私」は全ての苦悩から救済されていることを知り、
・「私」の煩悩や欲求が、これを「信じるきる」ことを妨げていることを自覚する
努力を怠ってきています。
(註)煩悩 : 必要以上の過剰な欲望
欲求 : 社会・組織・自分の中に潜む、意味のない迷信・常識意識
そのために、多くの人々に迷惑を掛け、不必要に、命あるもの、限りある資源を粗末にしてしまいました。
なのに、「私」はまだまだ、自分は善人だと思い込んでいます。煩悩や欲求の誘惑に振り回されて、悪業を断ち切れないのです。
<「感謝」の意味:不思議と奇跡の永遠性>
今(今日、または昨日)まで、「私」が生きていくために必要は微妙なバランスが、揺るぎないものとして保たれてきました。さらには、新しい出会い、体験、発見、喜びを知ることができ、それなりに、心豊かに充実した時を過ごせました。無事に生き抜いてこられたことに感謝しなければなりません。
そして、今(明日、または今日)からも、この不思議な力は、「私」を導く、奇跡の流れを演出してくれます。
<「心からの」の意味:湧き上がる思い>
謝罪と感謝の形を作るだけでしたら簡単ですが、心から湧き上がってくる真剣な思いがなければ、充実した気持ちは得られるはずがありません。
スグにできるとは思えませんが、少しずつ「心から」を心がけることが必要です。
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